体外衝撃波療法
体外衝撃波(英語:Extracorporeal shockwave)とは、非侵襲的に組織の深部までエネルギーを伝播し、組織再生を促進する治療法です。
体外衝撃波は1980年代に腎臓結石の治療に初めて使用され、現在は理学療法、整形外科、スポーツ医学、リハビリテーションなどで幅広く使われています。
体外衝撃波は発生原理や波形によって、集束型と拡散型の2種類に分けられます。当院では集束型を採用しています。
【対象疾患】
保険適応:難治性足底腱膜炎(保存的療法を6ヶ月以上受けて効果がない難治性足底腱膜炎)のみ保険適応となっています。
国際整形外科衝撃波治療学会(ISMST)では、下記の疾患が適応とされています。
肩 石灰沈着性腱板炎、腱板炎
肘 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、上腕骨内足上顆炎(ゴルフ肘)
膝 膝蓋靭帯炎
足部 足底腱膜炎、アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎
骨折 疲労骨折、偽関節
その他 早期の骨壊死、早期の離断性骨軟骨炎(野球肘)
【治療の流れ】
レントゲン、エコーなど画像検査を行い、医師による患部の診察を行います。必要に応じてMRIなどの精密検査を行います。
適応があると判断されれば体外衝撃波治療の予約を入れていただきます。
治療時間は10~20分ほどで日帰りでの治療となります。
【治療回数】
一般的に1~2週間の間隔を空けて3~10回の治療を目安としております。
【副作用】以下の有害事象がまれに生じると考えられています。
- 治療部位の腫脹、発赤、血腫
- 点状出血
- 疼痛
- その他予期できない合併症
【費用】自由診療として5,000円(税込)(2024年7月末現在)の費用をお願いしております。なお、同日の保険診療はできません(内服、湿布、注射など)。
当院ではBTL-6000 フォーカス®を採用しております。詳しくはこちらをご覧ください。